とまとと tomatoto小さな村の小さなゲストハウス兼、エントランスが誕生しました。

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とまとと tomatoto

地域おこし協力隊 / シェフ 岡 義彦
in hidaka village
Eat & Stay とまとと
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hidaka village
協力隊の今を伝える!【第1回目】家族で移住した岡 嘉彦(シェフ)さん
地域おこし協力隊 2020.09.11
日高村で活動する地域おこし協力隊のリアルな声をお届けするインタビュー。第一回は岡 嘉彦さん。昨年2月に家族4人で移住し、4月から地域おこし協力隊として活動を開始。そして、今年の5月には日高村の沖名地区に「村の小さな台所おきな」をオープン。
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K:日高村の協力隊をなった経緯を教えてください。
O:田舎で子育てしたかったから。日高村はいいところだし、いい人がいたからかな。

地方に行こうと思った理由の1番は子育てで、子育てが東京ではできないような状況だったのね。んじゃ、地方探そうよ。って話してた時に、高知県の相談会に参加したの。そこで担当者に"地域おこし協力隊"を教えてもらったのね。その後セミナーに参加して日高村の行政の人や現役協力隊の人と知り合って、その場で、「東京だとなかなか保育園が決まらなくて・・・」と話したら、行政の方がその場で電話して仮押さえまでしてくれて。この保育園が決まったのが移住の大きな決め手の1つかな。それと、食材。上海でお店を出した時から、高知の食材の良さは知ってたからね。 後日、日高村に家族で下見に行って案内された時に、"なんかいいねぇ〜"ってなって。あと、当時の協力隊の人に言われた「田舎で暮らすにあたり、場所とかいろんな要素があると思うけど、一番は"人"で決めた方がいいよ」って。人で選ぶのは元々頭の中にあったんだけど、再度言われて、なるほどなと。案内してくれた行政の人は、行政の人間っぽくないけど、フットワーク軽いし、言ったことちゃんとしてくれたし、"ここだったら、知り合いが居なくて来てもうまくやっていけるかなぁ"と。嫁さんとも「やっぱ日高村が1番いいね」って言ってたし、自分自身も"なんか面白いことしたいな!"って思ってて"協力隊なら色々知れるな。面白そうだな!"って。それで、協力隊として日高村で活動することにしたの。

K:日高村に移住して1年3ヶ月経ちますが、住む前とで印象変わりましたか?
O:想像以上に、いい村だった!(笑)

案外ね、思った通りだった全部。 来る前から"この村はいい村だろうな!"って思って来たから、違ったと言ったら想像以上に更に良かったってことかな(笑) 下見に来て、村民の人達と話した時に「今、移住を考えてるんですよねぇ〜」って言ったら、「おいでよ!」みたいな。行政の人も村民もすごく温かさを感じたかな。で、今こうやって実際に来て、本当みんな凄く温かくて、「あー、いい所だな!」ってね。

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K:地域おこし協力隊になって、どうでしたか?
O:「地域をおこさなくていい!」って思うことが一番地域をおこせる




協力隊の役場担当者もよくいうんだけど、「地域をおこさなくていい!」って思うことが一番地域をおこせるって思ったよ(笑) やはり、最初に自分がやりたいこと、自分が実践したいことがあると思うから、 それを全力で協力してもらいながらやったらいいと思うよ。それが結果、地域を起こす形になるから。「地域おこし」という名前に思いつめて活動する必要はないと思っている 「食で皆さんを元気にする、笑顔にする」のが僕の地域おこし。 これは目に見えて形に残るものではないけどね。大切だよね。



K:起業にあたって苦労したこと、努力したことはありますか?
O:お店の場所がみつかるか、不安だったかな。



うーん、苦労と言うか場所が3年間でお店の場所が見つかるかなぁ?という不安はあった。空き店舗が見つかっても、修繕費がいくらかかるか不明だったし・・・かと言って、貸してください!って言ってもなかなか貸してもらえないのは分かってたしね。だから、相手から"ここどうだい?"って言ってもらえるような関係を築けるかも不安だったね。 結果的に、仲良くなって、いまのお店の場所(古民家)を貸してもらえたね。 いい関係を築けたことだと思うよ。 担当者に言われたことを先ずはやってみよう!って思ってたかな。これは今も同じ。担当者は、日高村の住人だし、協力隊の運営もしているし、凄いところが沢山あって尊敬できるから、自分のやり方+担当者に言われたことを先ずはやってみる、やってダメなら修正すればいいだけだから。



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K:今後の目標は?どんなお店にしていきたい?
O:地元のおじちゃんおばちゃんに愛される店かな。 あとは飲食開業のロールモデルになること。



先ずは、落ち着いたら地元のおじいちゃんおばあちゃんにモーニングにもっと来てもらいたいかな。それと、惣菜を販売してそれを食べて元気に過ごしてもらいたいのでそういうお店を目指してる。 後は、自分が田舎での飲食店開業のモデルロールになって、自分に憧れてお店を出す人や、日下保育園もあるから子育て世代が増えてもらえれば。やっぱ、お店が増えると若い世代も増えるだろうし、必要な野菜も増えるじゃない?そうなったら、地元の人も"あの野菜も必要やろぉ!"ってなってくれるだろうし、作る意欲も上がって活気も出てくると思ってる。



K:岡さんの中の日高村と言えばここ!とかこの食材!というのはありますか?
O:トマト以外にも素敵な食材がたくさんある!




食材はね「日高村と言えばトマト!ってのがちょっと嫌なんだよね」と拗ねている農家さんの野菜だね。シュガートマト以外の逆襲って言ってるよ笑 トマト以外にも壬生農園さんの生姜や、佐野さんのベビーリーフとか美味しいものって沢山あるからさ。それらをこのお店で使って宣伝して、日高村内でも循環を生んでいきたいかな。 好きな場所は猿田洞だね。入り口で屯している人達も好きなんだよね(笑)井戸端会議してる感じとか。いつかはあそこに屋台出したいかな。



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K:協力隊へのアドバイスはありますか?
O: 本気な人にきてほしいです(笑)



正直、協力隊って僕の中では多分若いうちはあんまり来ない方がいいかなって思う。割と軽い気持ちって言ったら失礼だけど、若い時って本気で考えてない。自分の中では本気でも、大人からみたら本気じゃない。って自分は思ってて。応募した側が「ただやってみたいなぁ」「地域活性って面白そう」で来て、実際に活動したけど「やってみたけど合わなかったなぁ」「なんか思ってたのと違うなぁ」ってなると、途中で辞めちゃう人もいるわけ。そうなると、今度受け入れる側が「どうせ、あいつまたすぐ帰るんだろ」ってなっちゃう。そうなると、定住率が低くなるから、ある程度社会的経験を積んで、本当に自分が本気でこれをやりたいんだ!って気持ちで来て欲しい。 あと、協力隊になるんだったら、良い所も悪い所もちゃんと自分の目で見る。企業のO B・O G訪問じゃないけどちゃんと市町村に行って行政の人や、現地で活動する先輩協力隊の人に「実際どうですか?」って話を聞くのが大切だね。だから、もし僕と逢う縁があるならいい事も悪い事も全部話してあげたいね。

村の小さな台所 おきな
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