とまとと tomatoto小さな村の小さなゲストハウス兼、エントランスが誕生しました。

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とまとと tomatoto

地域おこし協力隊 / 三好 諒
in hidaka village
Eat & Stay とまとと
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hidaka village
協力隊の今を伝える!【第4回目】トマト農家になった三好諒さん
地域おこし協力隊 2021.04.13
日高村で活動する地域おこし協力隊のリアルな声をお届けする日高村地域おこし協力対インタビュー。第四回は三好諒さん。201810月から日高村で地域おこし協力隊として活動を開始。2年半にわたって農業生産法人コスモスアグリサポートにてフルーツトマトの栽培研修を受け、3月末に研修を終了。現在は独立に向けて奮闘中。
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Y:東京から移住して農業に関わろうと思った経緯を教えてください。M:前職の関係で生産者側に興味を持ったのと、子育てを考えてのことでした。
私は移住前に東京の青果市場の仲卸会社の営業として働いていました。その仕事をする中で色々な生産者や産地を見て、生産者の減少や高齢化も目の当たりにしたけど、一方で生産者や産地を大事にしたいスーパーや消費者もいて。「まだ農業も廃れていかないんじゃないか」と実感し、また、生産に興味を持ちました。

そして、タイミング的にも子供が産まれまして。前職は忙しくてなかなか子育てに参加できない状況でした。それに、私と妻は両方関東出身ですが、「別に子育てするのは関東じゃなくてもいいね」と以前から話していて。だから、農業を中心に「地方に移住」を本格的に検討し始めました。
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Y:まず、どうして高知県に移住しようと思ったのですか?M:地理的理由とか、高知の農業事情を考えて、です。
まず日本の東か西かで迷い、暖かいところがいいから西。それに中途半端に関東に近いところは嫌で、うんと遠いところに行きたかったんです。それに私と妻も食べることとお酒が好きなので、高知って良さそうだよね、って話になりました。

また、高知では施設園芸が盛んなことは仕事柄元々知っていて。施設園芸ってお金がかかるけど、寒波で作物が全滅する可能性が低く、比較的収入が安定しています。就農するとして、施設園芸がありだな、って思いましたね。
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Y:どうして高知県の中でも日高村の地域おこし協力隊になりましたか?M:ミッションがはっきりしていたことと、日高の「ほど良い田舎感」を気に入りました。
地方移住を調べていて知ったのが、地域おこし協力隊制度です。作るならトマトが良いと考えていたので、農業系の募集を見た時、日高村は『シュガートマトの栽培』とはっきりと明記していて目に止まりました。訪れた時力を入れているなと感じ、「ここでやってみよう」と決意しました。

それともう一つ、日高村の「ほど良い田舎感」を気に入りました。あまりにも奥まった場所だと学校が遠すぎて進学に伴い子供が下宿する地域もあります。私たちはそれが嫌だったので、子供が家から高校に通学可能な場所というのも条件として挙げていました。日高村は高知市内まで車で30分という立地ながら身近には山も川もあり、JRの駅も3つあります。村の中心部にはスーパーもドラッグストアもあり、非常にコンパクトにまとまっていて私達の理想に近かったので、この地を選びました。
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Y:就農や定住のハードルはありましたか?M:協力隊活動を開始した時点ではハウスを建てる土地もなかったです。
私が活動を開始した時点では就農するにも中古ハウスもなく、ましてやハウスを建てる土地もない状況で。だから研修を終えても独立できるか不確かででした。そのため妻にはパートで働いてもらって、僕が就農できなくてもなんとか食っていける状況にはしよう、って収入基盤は固めていきました。

定住に関しては、村で一回引っ越していて。引っ越した先は妻が狩猟で仲良くなった方が隣人で、隣人一家と仲が良いと言うのもあり、新居を気に入りすぎて「ここに住みたい、ここに住もう」ってなりました。
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そんなこんなで定住を決心した矢先、どうもハウスが一件空くらしい、と言う情報が入ってきました。僕も研修を受けながら「これで食べていきたいな」と思うようになっていました。そして、就農・独立の決心をしたのが2020年の5月です。そこから、話をして、折り合いがついて、ハウスを譲ってもらえることになりました。それで、今はハウスの改修に力入れてます。
Y:最後に、協力隊へのアドバイスはありますか?M:移住に興味あるならすぐ行動した方がいい、ということ。
例えば情報を集めたり、実際にその地域を訪れてみたり。現在は移住フェアなども開催されているので足を運んで、その地域の雰囲気を肌で感じてほしいです。地域も人間も、合う合わないがあるはずなので、迷うぐらいならまず行動。そこから縁があって移住するのが良いと思います。夫婦では「いつか移住したいね」位で話していたのですが、早く移住して本当に良かったと感じています。
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