高知県日高村に発足した大人の部活動、『とまとで健康・とまとを研究する部活動』略して"とまけん部"。
そんなとまけん部の素朴な疑問を調査する研究企画、「日高村とまとは、本当にGABA含有量が多いのか？！」編では、実は今まで調べたことがなかった、とまとに含まれる栄養素について徹底的に調べてみました（全3回）。
vol.1は、日高村のフルーツトマトと大玉トマトの成分分析の結果を比較しました。
高知大学次世代地域創造センター・土佐フードビジネスクリエーター人材創出事業 特任教授 富 裕孝先生（高知県機能性表示支援員）にデータの解析調査等について、ご助言をいただき進めていきました。
とまけん部とは
『一生、健康でいたいから。 とまとの村公認の、大人の部活動"とまけん部"を立ち上げた。』
身近な野菜すぎて、調べたことなかった"とまと"の栄養素
「とまとを食べ続けたら、血圧って本当に下がるの？編」では、シュガートマトまたは大玉トマトを、実際に2週間食べ続ける実験を行いました。その実験をしている最中に、「そもそも、私たちが食べようとしている"とまと"って、どんな栄養素が含まれているんだろう？」と新たに疑問が浮かんできました。
あまりにも身近な野菜すぎて、"とまと"にどんな栄養素が、どれだけ含まれているのかは調べたことなかったのです。「とりえず、おもしろそうだから調べてみよう！」と、とまけん部の研究がはじまりました。
日高村のフルーツトマトの驚くべきGABAの含有量！
日高村で栽培されている大玉トマトとフルーツトマトの成分分析を行い、結果を比較しました。
水分、炭水化物、タンパク質、ナトリウム、リコピンなどの含有量は、大きな差はありませんでした。
しかし、GABA（注）の含有量を比較したところ、大玉トマトは27mg/100g だったのに対し、日高村フルーツトマトは2倍の58mg/100g、日高村のシュガートマトはなんと119mg /100g！
GABAの含有量の多さには、とまけん部も土佐フードビジネスクリエーター人材創出事業 特任教授 富先生も驚きました。
（注）GABAとは
GABAとはγ-アミノ酪酸のこと。生理機能としては、血圧上昇抑制効果、精神安定作用、肝機能改善効果などが知られている。
精神安定性に関しては、更年期障害及び自律神経障害（怒りっぽい、興奮、不眠、イライラ）の緩和を示唆する報告もある。
(高田式久（2012）くらしの最前線91，日本家政学会誌，vol.63，p57)
──今回、大玉トマトとフルーツトマトの成分分析の結果を比較したところ、フルーツトマトのGABAの含有量が、驚くほど多いことが判明しました。
次回は、そもそも目に見えないGABAをどうやって測定しているのか、富先生に教えていただきます。
とまけん部による研究企画！日高村とまとは、本当にGABA含有量が多いのか？！編〜Vol.2〜