とまとと tomatoto小さな村の小さなゲストハウス兼、エントランスが誕生しました。

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とまとと tomatoto

in hidaka village
Eat & Stay とまとと
「日高村とまとのGABAは、本当にストレスを緩和させるのか!?」 〜vol.1 モニター試験実施が決定!実験方法を試行錯誤〜
けんきゅう 2023.02.20
0°
hidaka village

高知県日高村に発足した大人の部活動、『とまとで健康・とまとを研究する部活動』略して"とまけん部"。そんなとまけん部は高知大学との合同研究で、日高村のとまとのGABA含有量を測定し、日高村のとまとはGABAが驚くほど多いことを発見しました。

日高村とまとは、本当にGABA含有量が多いのか?!」
〜Vol.1 フルーツトマトに隠されていた驚くべき結果〜

そんなとまけん部の素朴な疑問を調査する研究企画、「日高村とまとのGABAは、本当にストレスを緩和させるのか!?」編です。GABA(注)は「ストレスを緩和させる」と言われており、近年、GABA機能性食品も多く販売されています。GABAが多く含まれている日高村とまとを使ったとまとジュースを飲めば、きっとストレスが緩和されるのでは!と実験することに!KDDI株式会社様と、株式会社チェンジ様のご協力のもと、モニター試験を実施しました(全3回)。


vol.1では、モニター試験の実験方法を試行錯誤した様子をお届けします!


(注)GABAとは
GABAとはγ-アミノ酪酸のこと。生理機能としては、血圧上昇抑制効果、精神安定作用、肝機能改善効果などが知られている。精神安定性に関しては、更年期障害及び自律神経障害(怒りっぽい、興奮、不眠、イライラ)の緩和を示唆する報告もある。(高田式久(2012)くらしの最前線91,日本家政学会誌,vol.63,p57)
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高知大学次世代地域創造センター・土佐フードビジネスクリエーター人材創出事業 特任教授 富 裕孝先生(高知県機能性表示支援員)に試験設計、データの解析調査等について、ご助言をいただき進めていきました。


どうすればストレスがかかるの?


【モニター試験の手順】
⑴ストレス値を測定
⑵日高村とまとジュース(GABA50mg以上)or偽物のとまとジュース(GABA10mg以下)を飲む
⑶ストレス負荷
⑷再度ストレス値の測定


日高村とまとジュースを飲んだ時、偽物のとまとジュースを飲んだ時、それぞれのストレス値の変化の仕方を比べるというモニター試験を実施することが決定。


一番、悩んだのがどうやってストレス負荷を行うか。富先生におすすめしていただいたのが「クレペリンテスト」でした。


「クレペリンテスト」は、1行に116個の数字が並んでおり隣り合う数字の合計をそれぞれの数字の間に書き込んでいくというシンプルなテスト。全部で15分間、1分が経過するごとに、1行全て回答できていなくても、必ず次の行に進まないといけないという条件つき。


きっとストレスがかかるはず!どれくらいのストレスがかかるのか、日高わのわ会の安岡さんと一般社団法人nossonの皆さんでデモ実験をしてみました。


まずは「唾液α-アミラーゼ活性」で、現在のストレスを測定!
唾液を摂取して...
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機械で測定
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結果、安岡さんのストレス値はなんと4!30以下でストレスがない状態と言われているなかの4なので、現在はほとんどストレスがかかっていないようです。

そして、飲むのは偽物のとまとジュース。
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ジュースを飲んだ後、クレペリンテストでストレス負荷!
皆さんかなり集中している様子です。
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15分間もくもくと計算し続けました。
その日飲んだ偽物のとまとジュースにはGABAが入っていないので、きっと、ストレスが上がるはず!
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と思いきや、安岡さんのなんと結果は「2」もともと低かったにも関わらず、さらに低下しました!(笑)


他のメンバーのストレス数値も低下しておりメンバーからは「単純作業を続けて、頭がからっぽになった!」「久しぶりに足し算してスッキリした!」「途中から楽しくなってきた!」との声が。


全く、クレペリンテストでストレス負荷ができていない...それどころかストレス解消してます!(笑)
クレペリンテストが簡単過ぎたのかもしれない...ということで次は「難易度が高い数独(注)」で実験をしてみることにしました。
(注)数独
3×3のグループに区切られた 9×9の正方形の枠内に1〜9までの数字を入れるペンシルパズル
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前回同様の手順で数独によるストレス負荷を行いましたが、結果、ストレスはあがらず...
埋まっていくことへの達成感を感じる人、逆に難しすぎて途中から諦めてしまったという人もいました。


残念ながらクレペリンテストでも数独でもストレスがかからなかったので、富先生にアドバイスをいただきながらみんなで再度、案を出し合いました。


その中で「計算を妨害するような不快な音が流れてると嫌なのでは!」という案が。
みんなが不快に思う音は例えば
・黒板の音
・工事現場の音
・怒鳴り声
・泣き声
・蚊の鳴き声
・咀嚼音 などなど


たくさんの案が出た中で、最終的にたどり着いたのが、そろばんの検定試験音声。


「願いましては、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり、〇〇円なり。答えは〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇円です。」


どんなに単純なクレペリンテストをしていたとしても、ずっと違う数字が流れていれば気が散るはず!
それでも、ずっと同じリズムの音声を流し続けると慣れてきてしまうので、途中で、日高村のCMと竜とそばかすの姫のCMも流して日高村をPRすることに決定!(笑)






──今回は、日高村とまとのGABA効果を検証するための実験方法が決定しました。何度もみんなでデモ実験を行い、案を出し合い、試行錯誤を繰り返しました。vol.2では実際にKDDI株式会社様と、株式会社チェンジ様にモニター試験を行った様子をお届けします。